二度目のウィーン。今回の目的は開館日が微妙なアム・シュピューゲルグルントに行くこと。
去年が一泊の弾丸旅行だったので、いまいち消化不足の感があり、また行きたかったのもあります。
地方空港からだとウィーン行きの安い航空券もなかなか出ないので、見たら即買いするところですが
いや、まて、帰りの便が…ない。近郊の空港と手ごろな値段をチェックして見つけたのがプラハ発。と言う訳でウィーン二泊とプラハの二泊三日の旅です。
時間に少し余裕があったので、マンチェスター空港まではメトロリンクで移動。



ウィーン到着。去年の記憶がまだ新しいので、ほぼ無意識のままに市内への切符を購入してました。
市内へ行く間に少し充電しようと座席下のソケットにプラグを差し込んでみましたが、しっかりとはまらないせいかブチブチと通電するので、ちゃんと押し込んでみるうちになんとプラグから火花がとんでご臨終…繋いでいたスマホが大丈夫なのを確認してほっと一息。
当然予備のプラグなど荷物になるだけなので持ってきていませんから、ウィーン最初の買い物はC型のプラグを探すところからスタート。
ウィーン中央駅ならあるだろう、という予想通り、駅地下に何でも売っているディスカウントショップがあったので、そこで一応、ちょっとした値段の物を購入しました。電気製品ですから、その点は注意が必要かなと思いました。


セセッション(分離派会館)
前回ベルヴェデーレ宮殿でクリムトの接吻を観たあと、既に暗くなった街をバスで通った時に、夜景にぼわんとした『黄金のキャベツ』が浮かんで見え、ああ、次回はここに来よう…と思った
…そのセセッション(分離派会館)にやって来ました。

もちろん現在もアートギャラリーとして現役。
もともと保守的な擬古典派のサロンに対抗して自分たちの作品の発表の場を、自分たちはアカデミーから分離して新しい芸術を…という事で造られただけに、今回見た期間展示もその流れを汲んでいるかなと思いました。
ベートーヴェン・フリーズは有名ですが、建物の扉とかもクリムトが手掛けたものです。建物を設計したのがオットー・ワーグナーの弟子だったヨーセフ・マリア・オフブリッヒ。
この時点では、この世紀末芸術が明日の動線と繋がるとは、想像もつきませんでした。
今日は到着日なので、観光はここで時間切れ。
ウィーンと言えばザッハトルテ。老舗も味わってみたいのですが、とりあえずはセセッション近くのカフェ・ミュージアムで最初のザッハトルテをいただきました。このお店はどこがミュージーアムなんだろうと疑問ではありましたが、普通に美味しかったです。夕飯は麺。無難なところです。


今回は駅前のホステルに滞在する予定だったので、明日の朝ごはんとか、ちょっとした買いものをしようと駅地下のスーパーへ。
チョコレートと加工肉の棚が売り場面積が圧倒的にイギリスよりも広いところがオーストリアだなって思いました。


ホステルは駅前にあってとても便利でしたが、冷房がないのが厳しかったです。6人用ドミトリー内は4人が20歳前後の男の子達。イギリスのスーパーの袋を使っていたのとアクセントで聞かなくてもイギリスから来たのが分かりましたが、それよりも感心したのがシャワーもトイレも綺麗に使っていたこと。
そういえば、ホステルのエレベーターで先に降りるので、「おやすみ」と言ったらhave a nice evening, ma’amと返って来て、おおっ、咄嗟にマアムって出てくるなんてこの子達は育ちが良いんだなと思いました。
二日目の朝は午前中にオットー・ワグナー・エリアことシュタインホーフを訪ねました。負の遺産ですが今回の旅の目的だったので個人的には行けてよかったです。
シュタインホーフとその中のアムシュピルーグルントの記事はこちら⇒美しき聖堂と隠された暗部-ウィーン・シュタインホーフの光と影

ホーフブルグ王宮周辺をぶらぶら歩いてみた
アムシュピルーグルントから市内に戻るバスの終点から、歩いてすぐのところにあるのが
ホーフブルグ王宮
シシィ博物館に入りたかったのですが、当日券は既に完売していたので入れず、残念。



この辺りは宮殿内博物館が入り込む迷宮でもあります。博物館の入り口になかなかたどり着けないってなんなのでしょう。
地図が読めないだけ?あれ?スペイン乗馬学校の裏側歩いてない?みたいな。いやいや、地図があってもなくても結構方向感覚には自信があったんだけどな。
この時点でこのエリアの博物館は諦めて、ザッハトルテを目指すことにしました。ここからすぐのところにあるのが、かつてハプスブルク家御用達だった、ウィーンを代表する老舗の洋菓子店(コンディトライ)のデメル(DEMEL)。ところが、行った時間も関係したと思うのですが、カフェは満席どころか炎天下の中を立って順番を待つ人が何人もいたので諦めました。
でも、脳が糖分とカフェインを欲しがっていたので近くのベーカリーカフェに飛び込んでアイスラテとマンゴケーキを食べました。








ベーカリーカフェで涼をとった後は、再び外へ。
ウィンドウショッピングしかできませんが、華やかなグラーベン一帯を歩きシュテファン寺院に出ました。



ここで、先の入りそこなったデメルの小さな売店があったのでウィーン生まれの伝統的なパンケーキ、カイザーシュマーレン(Kaiserschmarrn)なるものを思わず購入。小さなサイズでも良かったのですが、円錐状の容器でどこにも置くことも出来ず手が塞がってしまうので、大きい方にしました。味はイギリスのブレッド・アンド・バター・プディングに似て、美味しかったけれども、正直量が多すぎて飽きてしまいました。プラムソースも含めて自分の家で作れそうな味でもありました。
さて、カイザーシュマーレンを食べ終わった後、寺院内に入りました。何度観ても落ち着く、安定したフォルムです。






カール教会で楽しむクラッシックの夕べ
シュテファン寺院を出たあと、一日乗車券を使わないともったいないと思い、地下鉄でカール広場へ。
カール教会は今晩催されるコンサートのために閉まるところでした。
ここまで来たのに教会の中に入れないのは残念だし、折角ウィーンにいるのだから本場でコンサートを観ていくのも素敵ではないかと思い、当日券を購入しました。
開演までにはちょっと時間があったものの、先ほど食べたカイザーシューマーレンのボリュームで全然お腹が空いていなかったので、テラス席での夕食はパス。近くのスーパーでお酒を買って、他の観光客や地元の学生に混ざって教会前の噴水の縁に座ってちびちびと飲みながら待つことにしました。そう、皆同じようなことをしているので全然気にはなりませんでした。


クラッシックには疎い私ですが、演目がヴィヴァルディの四季だったのでなんとなく楽しめました。
辛口なことを言わせてもらうなら…教会内はオルガンの位置の他は音響に対して大して考慮して造られている訳ではないので、雰囲気も演奏そのものも最高でしたが音響がイマイチかなと思いました。昔、武道館でのコンサートに行ったあとに、NHKホールでのコンサートに行ったら、NHKホールの方が音が段違いに良かったのを思い出しました。そんな感じです。
演奏中は撮影禁止でしたが、終了後にカール教会内の写真を撮ることできました。





ウィーンでクラッシック音楽のコンサートを鑑賞するというバケットリストもチェックできたので、そこは満足です。
再び地下鉄でホステルまで、戻った時は夜10時を過ぎていましたがドミトリー内は無人状態。男子たちは、この夜あったサッカーワールドカップのイングランド戦を下で見ていたので深夜近くにこっそりと戻ってきていました。
明日は早朝からプラハへと移動です。